動画でお伝えしている【LECO movies】に、パーティションの設計から発注までの方法をテーマとした、「パーティションの設計手順」を追加しました!
初心者向けレコフレーム入門
動画でお伝えしている【LECO movies】に、パーティションの設計から発注までの方法をテーマとした、「パーティションの設計手順」を追加しました!
上図のように組んだフレーム枠の角隅に、
パネルステーを使って、薄板を6箇所で固定する場合、パネルステーは縦柱に取付けるのがベターでしょう。
上図の様に、パネルステーを横梁に取付けると、
パネルに矢印のような力が加わった場合、パネルのたわみにより、梁が少し回転してしまいます。縦柱に取り付ければ、このようなことを避けられますし、パネルステーが横梁の滑り止めにもなります。
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以前、荷重は天板、横揺れは架台という役割分担が基本であるということを説明しました。今回は、天板が無い場合、または、フレームで天板や棚板を構成する場合について検討してみましょう。
写真は、弊社の定型クリーンブースの一つです。(カーテンは非表示にしてあります)
基本構造は、4本足と4本梁のみという、極めてシンプルな構造で、セオリー通りの縦通し構造となっています。上部には、重さ数十kgのFFU(ファンフィルターユニット)が搭載されおり、その重さは梁にかかっていますが、クリーンブースは机と違い、縦方向に繰り返し衝撃が加わるようなことが無いので、この点については梁が下方にすべり落ちてくることは無いでしょう。
しかし、鎖の入ったカーテンを開閉して人間が出入りしたりするため、十分な安全率を確保する必要があります。そこで、梁の接続部をコーナーステーで補強しています。こうすることによって、揺れに強く、かつ十分な耐荷重を得ています。
縦通し構造において、縦方向の荷重は滑り方向になるので、梁に縦方向の荷重や衝撃が加わる場合は、ブラケットやコーナーステーなどを取り付けて、滑り強さを増すようにしましょう。
上記の方法で、大半の要求は満足されますが、揺れ剛性を確保しつつ、より大きな耐荷重を得るためには、以下のような構造が効果的です。
架台底部にプレート付のキャスターやレベラーを取り付けることにより、下梁の下方へのズレを防止します。
そして、上梁と下梁の間につっかえ棒を配置することによって上梁を確実に支えます。つっかえ棒は、細いフレーム等で十分な役割を果すことでしょう。
天板を補強、または構成するフレームを柱に横通しで接続し、別のフレームを柱に縦通しで接続します。こうすることによって横通しと縦通しの長所を兼ね備えた構造とします。
「縦荷重は縦柱で受ける」これがポイントです。
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上図は、共に縦通しの構造です。
左がTロック結合で組み立てられたもので、右が一般的なブラケット接続で組み立てられたものです。
ブラケット接続は、ブラケットと呼ばれるL字型や三角形の部品を経由して、フレームをつなぐ、接続方法です。一見フレーム同士が密着しているようでも、実際はフレーム端面から離れた部分の溝を挟んでいるだけなので、このような構造においては、上図のように滑ってずれたり、てこの原理でフレームの溝を破損させ、構造物を歪ませてしまいます。また、組立精度も良いとはいえません。
レコフレームオリジナルのTロック結合は、フレームどうしをダイレクトに密着させる接続方法です。
ブラケット接続と違い、上図の透視図を見てわかるように、引張方向において「滑る」ことが無い仕組みなので、丈夫な架台や筐体を製作するのに最適です。
ちなみに、ブラケット接続では上図のような構造にしないと、満足な剛性を得ることは難しいでしょう。追加したブラケットやフレームを、剛性を得ること以外にも利用できれば良いのかもしれませんが、そうでなければ、費用がかさんでしまう上に、重く、ごつくなってしまいます。
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